最低乗り継ぎ時間(MCT)

国際線から国内線へ、または国内線から国際線へ乗り継ぐ場合、乗り継ぎに要する時間を決めた「最低乗り継ぎ時間」(MCT)というものがある。


MCTは「ミニマム・コネクティング・タイム」の略字で、これは航空会社がこれだけ乗継時間があれば問題ないと判断する基準になり、また、航空会社が遅れた場合でも、航空会社が保証をしてくれるための基準でもあると言われている。

一般的に、MCTより短い時間での乗り継ぎは認められていないため、予約・発券ができない。

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羽田空港で国際線から国内線に乗り継ぐ場合、MCTは80分と定められている。航空会社や空港によってMCTは異なる。


2014年の3月末より、金浦(キンポ)~羽田の早朝便ができたので事情が変わったが、それ以前では、ソウルから羽田に到着する便で、十分な時間を持って乗り継ぐためには、12時40分に金浦(キンポ)を出発するNH1162便でないと乗り継ぎが困難なことがあった。以前は、その次のNH1164便だとMCTに引っかかることがあり、予約ができず、できたとしても焦ったほどだ。


2013年の初めに、数人のメンバーでNH1164便を利用して羽田で沖縄行きの乗り継ぎをするため、ANAのソウルの支店に電話したことがあった。

当時、NH1164便は、午後4時30分出発、6時45分羽田着だった。
羽田から沖縄に出発する最終便は午後8時で、MCTからすると5分足りなかった。

その当時、MCTのことを知らなかったが、電話では快く予約を受け付けてもらった。しかし、10分後ぐらいに「予約ができません」との折り返しの連絡があった。MCTの規定から乗り継ぎに5分足りないというのだ。「そんな~」

羽田まではビジネスクラスで行くこと、ダイヤモンドメンバーだから荷物は比較的早く出てくること、税関検査が終わったらすぐに国際線ターミナルにある国内線チェックインカウンターで手続きをすること、などを伝えて粘り強く交渉したところ、担当者は日本の本社と連絡をして予約と発券を済ませてくれた。

ほっと一息をついて、予約番号を入れて座席の指定をしようとすると(エラー内容は正確に覚えていないが)「MCTの規定で座席指定できません」との表示で指定できなかった。

仕方がないのでANA支店の担当者にその旨を伝えて、座席の確保をお願いしておいたが、日本の本社でないとMCT規定を解除して座席の指定をすることができないとのこと。結局、日本のANA本社に座席要請の旨を伝えて回答待ち状態になった。

いよいよ出発日になったが、特に連絡はない。「いや~、ばらばらの席になりますかね~」などとこわばった顔で冗談っぽく語っていたメンバーだったが、羽田でチェックインしたところ、無事に席は確保されていた。

「そんならちょっと連絡でも入れてくれたらいいのにぃ~、いけずやなぁ~」などと言いながらみんな安心した様子だった。

飛行機には、一般には知られていない様々なルールがあり、あるときにうしろ頭をたたかれたような感じでそのルールの存在を知らされることがある。

とにかく、まだ飛行機は複雑で面倒な手続きが多いのは事実だが、それでも私は飛行機が大好きだ。








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