通常と反対側のドアから降りる路線がある?

飛行機に乗り降りするとき、飛行機の正面から見て、右側のドアから乗り降りする。即ち、降りるとき、乗客の基準から見るならば、前方左側のドアから降りるようになっている。

 
これは国や飛行機、空港が違っても、世界中では同じであり、もし前方の右側のドアから降りる場合があるとすれば、非常時にスライダーなどで脱出するときぐらいだと思っている人も多いことだろう。

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ところで、珍しいケースだが、先述した仁川(インチョン)~済州(チェジュ)路線では、済州から仁川国際空港に到着した際、希ではあるが前方の右側のドアから降りることがある。
 
通常は、仁川空港の国内線ゲートに到着してボーディング・ブリッジを利用して降りたり、あるいは滑走路内にある駐機場に停まってから、そこでバスを利用して荷物受け取り台のあるターミナルまで移動するのが普通であるが、そうでない場合があるのだ。
 
それは、このブログの他の記事で書いたとおり、仁川~済州路線では国際線の機材が投入されているが、この機材は仁川空港から海外に向かう機材として使われるので、国際線ターミナルに駐機することがあるのだ。





しかし、国際線ターミナルに駐機したからといって、国内線の乗客を国際線ターミナルに入れるわけにはいかない。
この場合、通常の出入り口である左側のドアにはボーディング・ブリッジが迫ってきているが、国内線の乗客はこのブリッジを使うことができないし、ブリッジの付近にはステップカー(階段が付いた、乗客を飛行機に乗り降りさせるための車)を停める空間もない。
 
だから、国内線の飛行機が国際線ターミナルに駐機した場合にのみ、右側のドアーにステップカーをつけて、乗客は右側のドアから降りてバスに乗って国内線ターミナルにまで向かう仕組みになっているのである。
 
ちなみに、このとき、最前方の右側のドアではなく、主翼より前側にある右側のドア(前から二番目ぐらいのドア)が使われることがある。だから、降りる準備をして最前方のドア付近で待っていても、また後ろに戻って、後ろの方から降りなければならないのである。
 
仁川~済州路線では必ずしも右側から降りる体験ができるわけではないが、何回か乗っていると、こういう体験に遭遇することがある。
 
飛行機が好きな人には珍しい体験だと思うので、ぜひお試しあれ。





 



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