早朝の金浦空港
6月のある早朝、日本で一泊での用事があってANAの早朝便を利用した。
ブラジルでワールドカップが始まったばかりなので、寝不足の人も多い時期だった。
サッカーを見ていたわけではないが、朝早く起きることが気になって、前日は眠れなかった。
そこで少し早いと思ったが、4時半頃に起きて着替え、まとめてあった荷物を持って金浦空港へ向かった。
早朝だとソウル市内の道は空いていて、通常ならタクシーで1時間半ぐらいかかるのに、なんと40分弱で空港に着いてしまった。空港に着いたのは5時半頃だったが、まだANAのチェックインカウンターは開いていなかった。
通常は、出発便の時刻より2時間半前にはチェックインカウンターがオープンするので、7時40分のフライトだから5時10分には開いているはずだったが、実際は6時からの開始だった。
オープンの15分ぐらい前になると、アシアナ航空の職員とANAの職員がカウンター前に集まって打ち合わせを開始した。内容をこっそり聞いてみると、「本日、成田から出発する乗客が○名いるので、羽田出発ではないということを必ず告知してください」、「本日のVIPメンバーは○名です」、「座席○○の乗客は特別なケアーが必要です」などと、乗客に関することだった。
話を聞きながら、ずいぶん遅く始まるのだな、と思っていたところ、チェックインカウンターの上に張り紙が貼ってあったのが目にとまった。
内容は、「出国場開場のご案内 6:40」、「必ず、7時までに出国場にご入場ください」。
即ち、荷物検査や税関検査は6時40分から始まるので、いくら早くチェックインを済ませても、6時40分以前には搭乗ゲートには行けないのだ。
とりあえず6時にチェックインを済ませて、3Fにあるアシアナラウンジに向かった。
すると・・・ アシアナラウンジの開場時間は6時30分との案内が・・・。
アシアナの最初のフライトは8時過ぎだから、それに合わせてラウンジもオープンしているわけだ。ANAの早朝便では、早めにチェックインを終えたとしても、ラウンジを利用するには6時半まで待たなければならないのだ。
早起きは三文の徳というが、早起きをして、金浦空港に早く来ても得はなさそうだ。
しかも、7時40分のANA便の搭乗時刻は7時15分なのに、またなぜ7時までに出国場に入れというのか。
理由を考えたところ、ちょうどワールドカップシーズンで、早朝の時間に試合を開始していることがある。ラウンジなどで試合に没頭していたら、つい時間を忘れて飛行機を逃す事態もあり得る。だから、あらかじめ念を押しているのか。
そう思いきや、どうやら早朝便は、乗客が搭乗したら時間前でもすぐに出発するらしい。乗客が早く乗ってくれれば早く出発できて、早く羽田に着く。羽田でこの機材は、長距離路線に投入されるので、金浦空港を早く出発できるように促しているのかも知れない。
実際、今回利用したANAの早朝便(NH1160)も、出発時刻より10分早く出発した。
今回の個人的な教訓。
「早朝便に乗る場合、金浦空港にはあまり早く到着しないこと」。