アシアナ航空、二番目のLCC設立に赤信号!
エアープサンに続き、2番目低価格航空会社(LCC)の設立の準備を進めるアシアナ航空の計画が難関にぶつかっている。
既存の低価格航空会社はもちろん、エアープサン内部の反発も強いからだ。
その上、航空機の欠陥を知りつつも運航を続けたことが明らかになったため、安全管理問題も厳しく問われている。
アシアナ航空は、昨年7月、アメリカのサンフランシスコ空港で着陸する際に事故を起こして人命被害が発生した以後、国土交通部から特別点検を受け、民官合同航空安全委員会が用意した航空安全総合対策を履行しているところだ。
その時期に運航規定を違反したことが摘発され、粗末な航空安全管理に対する問題が浮び上がたっため、二番目の低価格航空会社を設立するにおいて厳しい局面を迎えることとなった。
航空業界関係者は、「韓国では、大型旅客船・セウォル号の沈没事故によって安全管理が敏感な時期なのに、アシアナ航空が運航規定を違反したため世論が非常に厳しくなった」として、「今年中に2番目の低価格航空会社を設立するという計画は無理だろう」と話している。
アシアナ航空は、昨年、著しく悪化した業績を回復するために、2番目の低価格航空会社設立を推進してきた。
昨年、アシアナ航空が112億ウォン(約11億円)の営業損失を記録した反面、系列会社であるエアープサンは営業利益が50億ウォン(約4億5千万円)を突破した。
このため、利用客が急増している低価格航空会社をさらに設立して、経営の厳しい親企業(アシアナ航空)の実績を改善しようと考えているわけだ。
しかし、アシアナ航空の第2の低価格航空会社の設立は、内部と外部の反発にぶつかり、難しい状況をむかえている。
エアープサンの持分は釜山(プサン)商工会議所が49%、アシアナ航空が46%を占める。
釜山商工会議所側に属する株主は、アシアナが新しい低価格航空会社を設立すれば、運航路線が重なるため、アシアナ空港への関心も新しい会社の方に向くため、収益が減少すると憂慮している。
アシアナ側は、「エアープサンは釜山が基点だが、新しい会社は首都圏を基点に運営されるので、エアープサンの利益にさほど影響は出ない」とコメントして株主への説得に入ったが、路線がある程度重なることは避けがたいと予想されている。
既存の低価格航空会社の反発も、アシアナ航空が乗り越えなければならない課題である。
もし、国土交通部がアシアナの追加設立を承認すれば、韓国国内の低価格航空市場は6社に増えるため、済州(チェジュ)航空やジンエアーなど、他の低価格航空会社は、収益に莫大な打撃を受けると反発している。
ある低価格航空会社の関係者によると、「まだ国土交通部では、設立に向けた動きがないため、他の低価格航空会社も状況を見守っている」としながらも、「もし、国土交通部がアシアナ航空の二番目の低価格航空会社の設立を承認する動きを見せた場合、エアープサンを除く残りの4社が力を合わせて阻止に出る可能性が大きい」と語っている。