エンジンの異常のまま飛行し続けたとは!

サイパン行きのアシアナ航空OZ609便が、エンジンの異常が発生したにもかかわらず目的地・サイパンまで飛行したため、韓国の国土交通部(国土交通省)は、該当パイロットに30日間の資格停止や、該当路線の7日間の運行停止命令、罰金1,000万ウォン(約90万円)などを下す方針であることが明らかになった。

 
問題の発端は、4月19日午前8時50分、乗客242名を乗せて仁川(インチョン)空港を出発してサイパンに向かう同機の操縦席モニターに、左側のエンジンオイルフィルターに異常があると知らせる警告メッセージが現れたことに始まる。
離陸より約1時間後の出来事だった。



 

パイロットは、スピードを落とすなどの措置を取ったが警告メッセージは消えなかった。
しかし、パイロットとアシアナ航空の統制室は、「計器板を見る限り、エンジンの圧力とオイルの量は異常なし」という判断で飛行を継続したという。

結局、同機は、警告メッセージが出たまま、さらに4時間も飛行し続けてサイパンに到着した。

点検結果、エンジンオイルより許容値を超える鉄の粉が検出され、該当エンジンを交換したという。

201404250345193

国土交通部の関係者は、「オイルフィルターに異常があるという警告メッセージが現れたら、運行規定に従って措置をし、それでも警告が消えない場合は、最寄りの空港に回航するのが規定であるにもかかわらず、アシアナ航空はこれを無視して飛行を続けた」と発表している。
エンジン異常が発生したときの最寄りの空港は福岡空港だったという。
 
しかも、アシアナ航空は国土交通部に対して、「警告メッセージが消えたので運航を続けた」と報告していたことが明らかになった。
しかし、後の調査では、運行中に警告メッセージは消えていなかったことが明らかになっている。

韓国では、この事件の3日前(16日)、大型旅客船が沈没したばかりに、公共の乗り物に対する安全意識が高まっているが、まさにそのときに安全を著しく脅かす事態を起こしたとして、航空法により厳しく裁かれる見通しだ。

アシアナ航空は、昨年7月に、サンフランシスコで事故を起こして、まだ1年も経っていないのに乗客の安全を著しく阻害したとして、 韓国のメディアは「アシアナ航空、サンフランシスコ事故を忘れたのか」などのタイトルで報じている。






韓国語の翻訳がこんなに安いなんて!!